まだまだ現役のオーナー社長。いつかは誰かに会社を承継するつもりだが、その「いつか」は誰も教えてくれない。
・今年も来年も業績堅調
・体調も心配なし
・従業員も能力高い
良好な事業環境のなか、又本業に忙しいなか、「いつか」のための事業承継を視野に入れることは難しいでしょう。
しかしです。
良好な事業環境だからこそ、ひとつの選択肢としてM&Aを考えておくことが必要です。
・突然の業績悪化
・緩やかな市場縮小
・突然の体調不良
・家族の介護
・キーマンだった従業員の介護離職
こうなってからM&Aを考えても、時すでに遅し。買収側から買い叩かれ、守りたかった従業員も離脱、取引先からの口座も閉鎖、負のスパイラルに陥ることもあります。
自動車を譲渡するタイミングに例えると、
「ちゃんと走る」「デザインが決して古くない」「この先何年も乗れる」車は良い値段がつきますが、「オーバーホールが必要」「ブランド力もない」「乗りつぶすしかない」車には買取価格が出ずに、或いは逆に処分費用が発生することもあります。
企業譲渡についても、良好な事業環境だからこそ、ひとつの選択肢としてM&Aを考えておくことが必要です。
決してすぐ売る訳ではありません。経営者は、企業価値を維持、向上していくうえで、あらゆる選択肢を考えていく使命があります。
