コラム|ソフトバンクの親子上場って何?

 

今週は、「国内過去最大」と称されるソフトバンクの上場日です。私の携帯電話は、過去に2兆円弱で買収したボーダフォオン(vodafone)時代から、ずっとソフトバンクであり、今後の更なる成長も楽しみしております。(因みに、当時はF1 シューマッハが大活躍したフェラーリのスポンサーがvodafoneであり、強さとカッコ良さのある企業ブランドでした)

 

ソフトバンクは、ソフトバンクグループの子会社として上場する運びで、これは、日本特有の「親子上場」です。

国内で、親子上場の企業群はたくさんあります。。。

日本郵政グループの傘下に、かんぽ、郵貯

NTTグループの傘下に、ドコモ、NTTデータ通信

最近話題となったRIZAPの傘下にも、ジーンズメイトなどいくつか上場企業

など。

 

親子上場について、良く「利益相反」などと評されます。

でも、一般の方にとっては、何が「利益相反」なのかわかりづらいことでしょう。

 

ソフトバンクの場合、上場しても株式の約6割はソフトバンクグループが保有します。

 

この時「利益相反」って何でしょう。

例えば・・・

ソフトバンクグループは、IoT時代を見据え3兆円でアーム社を買収しました。この買収をより有益なものにするため、IoTや5G通信の普及、シェア拡大を図るため、ソフトバンク自体は採算性が悪く或いは赤字となろうとも、設備投資、広告宣伝費を投入するかもしれません。このような意思決定について、少数株主は対抗することができません。なぜなら、6割を保有する親会社の意思が強いからです。

(↑これは、「親子上場」を分かりやすく説明するための、例文に過ぎませんので、内容は完全にフィクションです。ご容赦ください)

 

一方、中小企業のM&A、事業承継は、基本的に100%買収です。中途半端に20%買収しても、前述通り大株主の意思により事業が遂行されてしまうためです。例え60%買収にしても、重要事項については議決権として67%の賛同が必要ですので、これもやや中途半端に終わります。

100%買収や、67%(2/3)買収などする場合、「支配できる」という意味で、株価に「コントロールプレミアム」という割増価格がつけられるのは、このためです。