コラム|複数の株主がいる会社の売却

 中小企業は、一般的にはオーナーが1人で100%の株式を所有し、なお且つ代表者として経営することが多いです

「所有と経営の分離」はありません

 

ただ稀に、親族外の複数の株主がいる会社もあります。

その出資目的も多様です

・商取引を行っておりその拡大を期待して出資

・成長&キャピタルゲインを期待し資本だけいれ日常の経営には口を出さない

・これまで債権者だったが不良債権化によりDES(Debt Equity Swapの略 債務の株式化)により取得した

・ポートフォリオの一環として、配当も期待しながら出資

などなど。

 

会社設立のときに、このような多様な目的で出資を受け入れることもあります。但し、売却するときは、注意が必要です。

中小企業の株式は流動性が低い(売買が頻繁にはできない)ので、売却するときは、一斉に売却する必要があります。

買収者にとっても、見知らぬ少数株主を残しておくのは今後の経営に重いリスクが残るので、原則は100%買収になりますし、もちろんその買取時期も「同時」です。

M&Aにおいては、売却側の株主の「合意形成」が重要になります。不動産において複数権利者の意見を取りまとめて再開発する場合に似ています