決算書には、資産が2億円あるのにM&Aでの評価は1.5億円。。。なんで5,000万円も減らされた?
こういう事態も良くあります。
中小企業の決算書は、税理士さんが税務ベースで作成しています。
税務ベースの「資産」は、決して時価の資産額ではありません。損金として認められないものが行き先を失いやむを得ず「資産」として計上されていることもあります。
代表的なものは、
・実質的に回収不能な売掛金
・バブル時に購入し、実際は下落している不動産
・価値のない子会社への出資持分
・回収見込みのない貸付金
です。
資産として評価できるものは、換金性のあるもの、将来もキャッシュフローを生むもの だけなのです。
ですので、一般的には決算書の資産よりM&Aでの資産評価の方が低くなりがちです。
但し!!!です
逆に、資産に計上していないが、資産性のあるものがあるんです!
・企業ブランド
・従業員
・ノウハウ
・顧客基盤
社長が肌で感じる「自社の強み」は、決してお金という物差しで計上されていませんが、M&Aの交渉の際には、ビシバシPRしていくべきものなのです!